株式会社OTSLは、令和2年より令和5年まで産官学を含む11機関が協力して実施する「仮想空間における電波模擬システム技術の高度化に向けた研究開発」に参画し、高度電波模擬システムの対象とするシナリオの一つであるITS(Intelligent Traffic System)エミュレーションの研究開発を担当しています。ITSエミュレーションシステムは、自動走行を含むITSシステムとして、自車、他車、歩行者に加え、周辺の建造物を高精度に仮想空間に構築し、ミリ波レーダ等による障害物検出を行なう自動運転の他、セルラシステムやIoT(Internet of Things)システムによる相互通信により管制システム等と連携した制御を行なう統合ITS評価基盤を構築するものです。

横浜赤レンガ倉庫~みなとみらい付近を再現した仮装空間上に組み込んだITSエミュレータは、ミリ波レーダエミュレーション等のセンサシミュレーションを高速化することで実時間に近い処理を可能とし、オープンソースシミュレータと連動することで自動運転や交通流のエミュレーションを可能としました。また、路側センサを用いた歩行者等の安全確保の検証や、車両や路側センサー等と管制システム間の無線通信のエミュレーションも今後実施していきます。

開発概要は次のプレゼンテーションをご覧ください。

5G・ミリ波レーダ等の電波伝搬エミュレーションとITSエミュレーションの連携(PDF形式)

5G・ミリ波レーダ等の電波伝搬エミュレーションとITSエミュレーションを連携